- 2020.10.12 | 就活コラム
- 税理士|20代・30代の転職事情~即戦力として活躍するために~
20代・30代の税理士として、実現させたい夢や目標のために転職を意識するも、転職後のリスクや不安を考え、一歩踏み出すのを躊躇してしまう人は少なくありません。
だからこそ、転職前には業界情勢や転職先の将来性、自身がやりがいを持って働くためのポイントなど、しっかり把握しておきたいですよね。
今回は、20代・30代の若手税理士の転職事情や、即戦力として活躍するために求められること、転職成功事例をまとめて紹介します。
CONTENTS
目次
1.税理士|20代・30代の転職事情
20代・30代税理士の転職事情は、転職に有利な傾向ではあるものの、簡単ではありません。
高齢化が著しい税理士業界では、20代・30代の若手税理士は需要が高く、転職は売り手市場です。
しかし、即戦力として採用されるためには、「ベテラン税理士にない魅力」を感じてもらわなければいけません。
MS-Japanが発表した「公認会計士、税理士(有資格者・科目合格者)、弁護士 中途採用年代別動向レポート(2020年7月度発行版)」(調査対象期間:2020年4月 ~ 2020年6月)によれば、以下のような実情を知ることができます。
■有資格者
・求職者のうち、40歳以上が66.1%と半数以上がベテラン税理士である
・ベテラン層(40~44歳)の年収が最も高く、平均年収も増加傾向にある
・勤務先は会計事務所や監査法人が63.6%と、採用活動は変わらず活発に続いている
■科目合格者
・45歳以上の年収が突出している
・名実ともに経験と実力ある世代がよりよい条件を求めて転職するケースが多い
・勤務先はその他業種(流通や製造、ITなど)でインハウスへの就職が58%と目立っている
続く税理士の人手不足により、即戦力として、経験と判断力を持つベテラン層の需要が増加しています。
年収を高く設定した求人も多く、即戦力となる人材を囲い込む動きが見受けられます。
これらのことから、20代・30代税理士は「若手だから」という理由だけで、必ずしも転職に有利であるとは言い切れません。
次章では、20代・30代の若手税理士が「ベテラン税理士にない魅力」で転職を成功させるためにも、各世代で求められることをお伝えします。
※関連記事
・『税理士が転職に有利な理由・転職先・世代別転職動向【まとめ】』
・『【税理士】働きながら合格を目指すための秘訣【成功例】』
2.税理士|20代・30代の転職で求められること
税理士の転職において、20代ではポテンシャルと継続性、30代ではスキルや経験、専門性が求められます。
<20代税理士への期待>
■やる気があるか
・転職後に活躍したいと言う熱意
・税理士試験科目に2〜3科目以上合格
・将来なりたい税理士のビジョンがある
・コミュニケーション能力を磨いている
・常に学ぶ姿勢がある
■転職後に長く働いてくれる人材か
・実務経験が2年以上ある
・素直で柔軟性がある
・転職経験が年齢の割に多くない
20代税理士は、若手税理士の中でも貴重な存在であり、期待枠としてポテンシャルを評価されやすいです。
例え経験が浅くても実直な取り組み次第でカバーできます。
保有資格や試験合格科目数などによって他の求職者に後れをとりかねないので、税理士試験は実務経験をベースに的確な受験科目の選定と効率的な学習方法の確立が必要です。
<30代税理士への期待>
■スキルや経験があるか
・IT、AI化をはじめとした時代の変化に対する適応力
・高いコミュニケーション能力
・マネジメント経験
・異なる業界業種の知識
・営業力
■専門性があるか
・法人税や資産税、経営コンサル等に特化している
・国際税務の経験や知識がある
・税理士以外の資格保有(FP、MBA等)
30代税理士は、20代税理士よりも経験や資格の保有率等が上がり、期待値が高いです。
経験があったとしても変化に適応できる柔軟性がなければ厳しいでしょう。
一般的な税務申告業務以外、相続・資産税といった専門的な強みがあると目を引きやすいです。
20代・30代税理士、それぞれに求められることを正しく認識し、即戦力として活躍してほしいと思います。
※関連記事
・『会計・経理の資格10種比較!難易度・学習期間・就職先など』
・『コンサルタントとして付加価値をあげよう~強みになる資格6選~』
では、実際の20代・30代税理士の転職成功事例を次章で見てみましょう。
3.税理士|20代・30代の転職成功事例
即戦力として転職先で活躍している若手税理士を年代別に紹介します。
<20代>
■個人事務所⇒ひかり税理士法人
・所持資格:FP技能士2級
・前職:会計や税務の事務処理をメインに経験
・転職理由:個人事務所でのキャリアアップに限界を感じた
・転職後:会社や個人事業主の顧問税理士として活躍中
<30代>
■会計事務所⇒ひかり税理士法人
・所持資格:税理士、FP技能士2級 AFP
・前職:相続税・所得税・法人税等の各種税法を渡る幅広い業務を長年経験
・転職理由:経験した業務のうち、相続税に興味があって注力したいと思った
・転職後:資産税に特化した税理士として活躍中
具体的な事例を参考に、転職後どのように活躍するか、自分のビジョンについて明確にしておきましょう。
一例ですが、ひかり税理士法人の採用サイトにはさまざまなスタッフの入社のきっかけや活躍等を知ることができるインタビューを掲載しています。
こちらもぜひご覧ください。
⇒ひかり税理士法人採用サイト スタッフインタビュー
4.まとめ
今回は、20代・30代税理士の転職事情と、即戦力として活躍するために求められることや事例を合わせて紹介しました。
■20代・30代税理士の転職事情
・若手税理士は貴重な存在ではあるが、「若手だから」といって必ずしも有利とは限らない
・経験豊富なベテラン税理士への需要が高い分、「ベテラン税理士にない魅力」を持つことが必要
■転職で求められること
<20代税理士>
・やる気がある(熱意がある、税理士試験に向けて努力している、学ぶ姿勢があるetc)
・転職後に長く働いてくれる(頻繁に転職していない、転職先への順応力があるetc)
<30代税理士>
・スキルや経験がある(柔軟性や適応力がある、高いコミュニケーション能力やマネジメント経験があるetc)
・専門性がある(法人税や資産税等に特化している、専門的な税務の経験や専門性のある資格を取得しているetc)
ひかり税理士法人では、若手からベテランまで、さまざまなバックグラウンドを持った税理士が活躍中です。
税務会計からコンサル支援まで、個人のステージに応じた幅広い活躍の場を用意しており、転職を繰り返すことなくキャリアップが可能な環境が整っています。
即戦力として活躍したいと思う気持ちはもちろん、一人ひとりの可能性を大切にするひかり税理士法人で、ぜひ自分だけの扉を開けてみませんか。
※関連記事
・『Big4税理士法人の転職状況は?中堅税理士法人との比較あり』