- 2021.01.25 | 就活コラム
- 監査法人から税理士法人へ転職~キャリア形成の真髄~
監査法人での仕事に対し、
・顧客との距離感の遠さや繰り返すだけの業務に疑問がある
・せっかくシニアスタッフに昇格してもやりがいを感じられない
という人もいるでしょう。
今回は、監査法人から税理士法人への転職について紹介します。
CONTENTS
目次
1.監査法人から税理士法人への転職事情
まずは監査法人から税理士法人への転職事情を、3つの観点からみてみましょう。
・監査法人勤めの公認会計士がよく挙げる「転職動機」
・監査法人から税理士法人へ転職する「メリット」
・監査法人から税理士法人へ転職する「デメリット」
■転職動機
監査法人に勤める公認会計士の転職動機としてよく挙げられるのが、以下の3点です。
・顧客の顔が見えづらくやりがいがない
・ルーチンワークがメインで業務の幅が広がらない
・業務が縦割りで全体像が見えない
キャリアの形成や業務のやりがいは、仕事の満足度を上げるために不可欠です。
自身の満足度が低い状態では、働くことを苦痛に感じる人も多いでしょう。
「仕事」は人生の大半の時間を占め、多くの人にとって生活の軸となるものです。
「自分にとって本当にやりがいのある仕事かどうか」を真剣に考えたとき、転職を決意する人は多いです。
例えば、不満足な現状を変えるための選択肢として、高度税務を経験し、ゼネラリストを目指す人もいます。
時代のニーズを考え、相続や事業承継に注力し、会計士や税理士という枠組みを超えたビジネスパートナーとなる人もいます。
■メリット
監査法人から税理士法人への転職には、可能性を拡大させる様々な魅力があります。
・監査法人での経験をコンサルティング業務などに活用できる
・顧客との距離感が近く、自分の仕事の成果を肌で感じられる
・特定分野に強みを持つ税理士法人では、どこまでも専門性を高められる
・多様な専門部署が設置されていれば連携でき、より付加価値の高いサービス提供を可能にできる
■デメリット
デメリットとして、異職種ならではの厳しさはあります。
・税務未経験で年収が大幅に下がることをネックに足踏みする人も少なくない
・公認会計士なら誰もが税理士法人に向いているわけではない
・監査法人で評価された経験が、税理士法人では評価されない場合もある
どのようなキャリアを選択するにしても、納得感のない時間の使い方だけはおすすめできません。
自分のキャリアに向き合い、成長できる環境に身を置き、達成感や充実感のある人生にしてほしいと思います。
次章では、監査法人から税理士法人への転職に必要なものについて紹介します。
※関連記事:『税理士で年収1000万円|高収入キャリアプラン実現方法』
2.監査法人から税理士法人への転職に必要なもの
監査法人から税理士法人への転職に必要なものは、2つです。
・時代のニーズに合わせた強み
・コミュニケーション能力
監査法人で監査業務だけを行ってきた会計士は大勢います。
意気込みだけで転職を成功させることは難しいです。
独占業務を担う者としての本質と、現実的に求められる経験やスキルを理解し、自身の市場価値向上を図りましょう。
■時代のニーズに合わせた強み
・コロナ禍で需要の高まる経営基盤の強化、事業拡大に向けた「経営コンサルティング」「医療M&A」などに特化
・超高齢化社会に対応可能な「相続税」「事業継承」などの深い知識
■コミュニケーション能力
・顧客の課題、意図、要望を明確にし、本質的なニーズを引き出せる質問力
・真のパートナーとして顧客と良好な人間関係を築ける構築力
このように、時代のニーズに合わせた強みとコミュニケーション能力は、税理士法人への転職で武器となるでしょう。
実際にどのような人が転職に成功しているのか、次章で成功例を紹介します。
※関連記事:
『税理士業界の現状と今後-最新動向と就職転職事情を解説-』
『コロナ禍における税理士業界の動向と転職事情』
3.監査法人から税理士法人への転職成功事例
監査法人から税理士法人への転職成功事例を見ていきましょう。
■30歳男性:会計監査⇒経営コンサルタント
【転職前】
・監査法人では5年弱勤務したが、スタッフが定着しない職場だったことや同じ業務の繰り返しに、このままでいいのか疑問を感じたため、ゼネラリストを目指して転職
【転職後】
・転職によって税務や会計、FASやコンサルティングなど、幅広い業務経験を積むことができ、年収はダウンしたものの仕事内容に充実を感じている
■35歳男性:会計監査⇒資産税コンサルタント
【転職前】
・監査法人で6年間勤務したが、業務をこなすうちに資産税の将来性に魅力を感じ、資産税のプロとしてキャリアを形成するために転職
【転職後】
・年収は減ったが、資産税に特化した税理士法人で年間を通して継続的に多種多様な案件に対応しており、キャリアアップできる環境にやりがいを感じている
上記のように、監査法人から税理士法人への転職は、自分のキャリアを切り開く一つのカギとなるでしょう。
尚、ひかり税理士法人でも、監査法人から転職したスタッフが京都事務所に2名(2021年1月現在)います。
ぜひ、リンク先のスタッフのコメントも参考にしてみてください。
・公認会計士:小山 晃幸
・公認会計士/税理士:丸岡 知樹
4.まとめ
今回は、監査法人から税理士法人への転職について紹介しました。
■監査法人から税理士法人への転職事情
・転職動機:やりがいがない、業務の幅が広がらない、縦割り業務で全体像が見えない
・メリット:税理士登録が可能、学びながら幅広い業務の経験や実績を積める、顧客との距離が近い、専門的に特化できる
・デメリット:収入減、不向きの人もいる、監査法人での評価が通じないこともある
■監査法人から税理士法人への転職に必要なもの
・時代のニーズに合わせた強み
・コミュニケーション能力
■監査法人から税理士法人への転職成功事例
・事例1:会計監査⇒経営コンサルタント/30歳男性
・事例2:会計監査⇒資産税コンサルタント/35歳男性
監査法人から税理士法人への転職は、一つの選択肢に過ぎないかもしれません。
しかし本気でキャリア形成を考えるなら、監査法人からの転職を成功させたスタッフも在籍している「ひかり税理士法人」へ、ぜひ飛び込んできてほしいと思います。
ひかり税理士法人は、次のように多くの強みを持つ中堅税理士法人です。
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