1.保険を税理士に相談するメリット4つ
保険を税理士に相談するメリットには大きく分けて4つあります。
それぞれ税理士の業務に関係することなので、懇意にしている税理士にも保険について相談できるか検討するとよいでしょう。
1.顧客の財務状況に通じている
保険を税理士に相談すべき一つ目の理由は、税理士が顧客の財務状況に通じているからです。
保険へ加入すると毎月の保険料が発生します。
保険料が高すぎれば支払いが滞り、補償を受けることができなくなるでしょう。
つまり、顧客の財務状況を把握し、どの程度の保険料であれば負担なく払い続けられるかを理解している人が必要です。
税理士は、顧客の収支について精通しているので、保険についてアドバイスするのに適した立場にあるといえます。
2.節税の方法に通じている
保険を税理士に相談すべき別の理由は、税理士が節税の方法に通じているからです。
生命保険などの保険は、保険料を経費として計上することによる節税効果があるため、税理士にアドバイスを求めることができます。
税理士は、顧客の財務状況はもちろん、保険の受取人についてもよく知っている場合がほとんどです。
とくに個人事業主や企業経営者と契約している税理士は、顧客の家族のプライベートな事情も知っている場合があります。
保険を活用した相続などについても、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
3.企業税務に通じている
税理士は企業税務にも通じているので、保険についてのアドバイスを求めることができます。
実は、企業税務と生命保険には深いかかわりがあります。
個人事業主や企業経営者は、自分や役員を生命保険の被保険者、会社を保険金の受取人にして契約を結ぶことがあるからです。
保険料を経費にできるメリットがあることはもちろんですが、この契約により、万が一被保険者が亡くなった場合に、会社に保険金が支払われ財務を安定させることができます。
さらに保険金を使って、役員への退職金を支払ったり、弔慰金を捻出したりすることも可能です。
企業税務について詳しく知っている税理士であれば、どのような保険が適切なのか、どのようなプランで加入すればよいのか教えてくれるでしょう。
4.保険の見直しが定期的にできる
税理士に保険について相談すべき別の理由は、保険の見直しが定期的に行える点です。
保険に加入した後、財務状況や家庭の事情などが変わり、保険の見直しが必要になることは少なくありません。
しかし保険代理店では顧客一人ひとりの細かい事情に通じていないため、適切な時期に保険の見直しを勧めることはできないでしょう。
一方で、税理士は顧客の財務状況について常に最新の情報を得ています。
財務状況や家庭の事情に応じて今の保険が適切なのか、見直しの必要があるかをタイムリーに把握できるのです。
毎月の保険料を抑えながら、最大限メリットのある保険を提案してくれることでしょう。
2.保険を税理士に相談する際の注意点
税理士は保険についての知識を持っていることも多いので、企業経営者や個人事業主の方は、顧問税理士にアドバイスを求めることができます。
しかし、税理士に保険について相談する際には、注意点もあります。
その注意点について見ていきましょう。
1.税理士の経歴を確認する
すでに長い間懇意にしている税理士であれば問題ありませんが、新たに税理士と契約して保険について相談する場合、どのような経歴を持っているかを確認することが重要です。
税理士事務所のホームページには、税理士本人のプロフィールが載せられています。
さらにその税理士がどんな事務所で経験を積んだのかが書かれている場合もあります。
著作があれば、その著作についてもチェックするとよいでしょう。
税理士の経歴が分かれば、保険について相談するだけの経験があるかわかります。
2.代理店業務を行っているか
税理士は保険についても詳しいことが多いので、保険の代理店業務を行っていることもあります。
保険の代理店業務は税理士の本分ではないため、代理店業務を受けない税理士もいます。
保険の代理店業務を行っている税理士の場合、保険を販売したいあまり、適切なアドバイスができなくなることもあります。
すべての税理士に当てはまるわけではありませんが、本当に自分のことを考えてくれる税理士かどうかを見極めることも重要です。
3.保険で迷ったら税理士に相談すべき
税理士は、顧客の財務状況に通じており、保険金の受取人についてもよく知っていることがほとんどです。
したがって、保険についてアドバイスを求めたいのであれば、税理士に相談すべきといえます。
ぜひ、適切なアドバイスを受けて、保険を賢く選びましょう。
※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。
税理士変更をお考えの方はこちら