1.確定申告相談を税理士にするメリット
税理士に確定申告について相談するメリットは下記のとおりです。
● 記帳・申請書作成の時間を省ける
● 期限までに確実に申請できる
● 仕訳や経費の間違いがなくなる
● 節税対策ができる
● 法人化がスムーズに行える
記帳・申請書作成の時間を省ける
税理士に確定申告の相談をするメリットの1つが、事業内容については記帳や申請書を作成する時間を省略できるということです。
確定申告書を作成・提出するには相当の時間が掛かります。
それまで時間を取られていた作業を委託できるため、本業にあてられる時間が増えます。
期限までに確実に申請できる
税理士に確定申告の相談をすることで、申告期限までに確実に申請できるのもメリットです。
そのため、延滞税などの支払う心配もありません。
自分で確定申告を行う場合、忙しさや体調不良などによって、申告期限を過ぎてしまうリスクがあります。
申請期限のリスクを回避できるのは、税理士に相談した場合のみです。
仕訳や経費の間違いがなくなる
仕訳や経費計上の間違いがなくなるのも、税理士に確定申告の相談をするメリットです。
税理士は税務のプロフェッショナルであり、仕訳や経費についての知識・経験が豊富だからです。
自分で仕訳や経費計上を行う場合、判断を誤ることがあります。
間違った申請をすれば、延滞税や過少申告加算税が課せられるケースもあります。
税理士に相談しておけば、仕訳や経費計上が正確になる他、税務調査が入ったときでもサポートしてもらえるでしょう。
節税対策ができる
節税対策ができるというのも、税理士に確定申告について相談するメリットです。
税理士は税制の内容はもちろん、合法的な節税の知識も豊富です。
顧問契約を結べば、節税対策のアドバイスをもらえます。
一方、すべての節税策を自分で調べて実行するのは、なかなか難しいでしょう。
法人化がスムーズに行える
確定申告について税理士に相談することで、個人事業からスムーズに法人化できるのもメリットです。
個人事業時代から税理士に税務処理を委託しておけば、売上の増加に伴う法人化を検討する場合に相談しやすいといえます。
また、実際に法人化を行う場合も、スムーズに移行できるでしょう。
確定申告相談を税理士にするデメリット
一方、確定申告について税理士に相談するデメリットは下記のとおりです。
● 費用が掛かる
● 関係書類をまとめる必要がある
● 期限までに関係書類を提出する必要がある
● 事業のお金の流れへの意識が薄くなる
費用が掛かる
税理士に確定申告の相談をするデメリットの1つが、費用が発生するということです。
初めての相談の場合は無料相談で対応してもらえる可能性がありますが、何度も相談したり、具体的な業務を依頼したりする場合は、費用が発生します。
また、法人の顧問税理士として契約する場合や、記帳の代行費用、確定申告業務の代行費用など、依頼する内容によって費用は変動します。
関係書類をまとめる必要がある
税理士に確定申告の相談をする場合、税務に関する書類をまとめる作業が必要です。
税金の計算や必要書類の作成は税理士に依頼できますが、そのもととなる領収書や請求書などの書類や社会保険料控除などの証明書類を税理士に渡す必要があるためです。
計算が合わなくなるのを防ぐためにも、税務に関する書類は確実にまとめておく必要があります。
普段からこまめにファイリングするよう心掛けましょう。
期限までに関係書類を提出する必要がある
税理士に確定申告の相談をする場合、税理士に依頼された期限までに関係書類を提出しなければなりません。
税理士との約束の期限までに提出できない場合、申請期限までに確定申告を完了させるのは難しくなる可能性があります。
税理士に依頼したところで、何もしなくてよくなるということではありません。
十分に注意してください。
事業のお金の流れへの意識が薄くなる
税理士に確定申告の相談をすると、事業活動におけるお金の流れへの意識が薄くなりやすいというデメリットがあります。
税理士に相談することで、税務処理の大部分を委託できるためです。
事業の方向性に影響する可能性があるので、注意しましょう。
2.税理士に確定申告を依頼する費用相場はいくら?
ここでは、税理士に確定申告を依頼する場合の費用相場について解説します。
確定申告書の作成だけであれば数万円程度
確定申告書の作成のみを依頼するケースでは、数万円程度の費用が必要です。
ただし、帳簿の内容の把握・精査が必要になるため、確定申告書の作成のみを受ける税理士は少ないといえます。
また、会計ソフトを使用していれば、確定申告書はほとんど自動で作成されるため、このような依頼をする機会も少ないでしょう。
青色申告を依頼する場合は売上によって費用は変動
税理士に青色申告を依頼する場合は、事業の売上によって発生する費用が変動します。
一般的な相場の目安は下記のとおりです。
● 年間売上が500万円未満:3万円~10万円程度
● 年間売上が500万円以上1,000万円未満:15万円程度
● 年間売上が1,000万円以上:20万円程度
記帳代行も一緒に依頼する場合、1仕訳につき50円~100円となることが多いです。
なお、税理士報酬は自由に決められるため、相談する相手によって価格は変動します。
内容を確認し、納得できる場合だけ業務を依頼しましょう。
3.確定申告は税理士に相談して確実に処理しよう
今回は確定申告を税理士に相談するメリットとデメリット、業務を依頼した場合の費用相場について解説しました。
確定申告を期限までに正しく終わらせたいなら、税理士に相談することをおすすめします。
税務処理の手間を大幅に省ける他、仕訳や経費計上も正しく行えるでしょう。
本記事を参考に税理士への相談について検討してみてください。
※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。
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