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スタッフコラム

京都事務所
2024.10.28|税の最新情報

諸外国のおもしろ税金事情!

消費税の軽減税率が2019年に導入され、お酒・外食を除く飲料食品と新聞(定期購読契約で週2回以上発行のもの)の税率を8%と定め、これら以外のものは10%という形になりましたが、多くの国で軽減税率を導入しており、その税率はさまざまです。
また、日本では「入湯税」があり、温泉に入ると1人当たり150円を標準として税金を納める必要がありますが
これは日本独自の税金であり、諸外国にはありません。
日本に訪れた観光客にとっては驚きの徴収になるかもしれませんが、
本コラムでは、日本とは異なる、海外の税金事情について触れていきたいと思います。

1.ドーナツを6個以上買うと消費税が0円?(カナダ)

 冒頭で記載した通り、日本における消費税の標準税率は10%ですが、これはカナダも同じです。
日本において外食は10%、テイクアウトは軽減税率8%という概念がありますが、
カナダでは軽減税率が0%であり、軽減税率の対象も食品のみならず医薬品や医療用機器も対象となります。

カナダにおけるドーナツはかなりポピュラーな食べ物であるため
5個以内であれば標準税率10%、6個以上であれば軽減税率0%(実質無税)という形になっています。
これは、5個以内であればその場で食べることができる数として外食扱い10%になり、
6個以上であれば、持ち帰り品として0%という扱いになります。

買う数量よって税率が変わるなんて、レジシステムで自動判別しているのでしょうか。
もし、人力で判別しているのであれば大変ですね。

2.渋滞を緩和する目的で導入された渋滞税(イギリス)

 イギリスにあるロンドンにおいて、日常的に渋滞がひどく自動車がまともな速度で通行できない事態が続いていたため、渋滞を改善するために導入されました。

赤い「C」でデザインの標識が目印であり、そこを通ると1日当たり5ポンドを納税する必要があります。
なお、夜間の時間帯と祝日は非課税とされており、ハイブリッドカー、電気自動車や、バス、タクシーなどの公共交通機関は渋滞税が免除されています。

 ロンドンでは監視カメラによって自動車のナンバープレートが監視されており、納付された渋滞税のデータベースと照合され未納者洗い出しているようです。
当日の24時までに納税しなければ、罰金が加算された請求書が届きます。
海外旅行された際にレンタカーを借りて走行する場合には注意が必要です。

5ポンドは日本円にして約1,000円ほどですので、
京都の四条河原町あたりに導入すれば、渋滞緩和の効果が期待できそうですね。

3.ポテトチップスを食べたら課税される?ポテトチップス税(ハンガリー)

 ハンガリーでは、糖分・塩分が高いお菓子や飲料を購入する場合、
国民の健康増進を目的として正式名称:健康増進税、 通称:ポテトチップス税が導入されています。

税率は品目によって異なりますが、ポテトチップスは100gにつき7円、
飲み物は高いもので1リットルにつき85円の税金がかけられるものもあります。

実はハンガリーはヨーロッパの中でも最も肥満率が高く、ハンガリーの15歳以上の55.5%が肥満または過体重といわれています。
ハンガリーの方は、脂多め、お肉中心、甘い物が大好きの食生活が最大の原因とされており、これらを抑制するために
ポテトチップス税ならぬものが導入されたという背景があります。

 アメリカでも同様にソーダ税が導入されており、糖分入り飲料1オンス(=約28g)につき1セントが徴収されています。

日本は肥満率が低い国の一つであり、日本では考えられない税金ですね。

4.最後に

 上記3つの税金を見てきましたが、日本とは異なる面白い税金・税率でしたね。
他にも月餅税(中国)、デジタルサービス税(イギリス)等、面白い税金が沢山ありますので、調べてみてください。
また、海外へ渡航された際は、現地のルールをご確認いただき、納税漏れがないようお気を付けください。

 

(文責:京都事務所 藤田)

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