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スタッフコラム

札幌事務所
2022.10.17|税の最新情報

年末調整の電子化について

経理業務のペーパーレス化は年末調整業務でも可能になりました。
国税庁では年末調整ソフトを提供するなどして、年末調整業務の電子化は
今後一般的なものになるでしょう。
今回は年末調整の電子化についてご紹介します。

1.電子化できる年末調整の手続き

年末調整業務の電子化は主に以下の4つに分けられます
1)控除証明書の取得:保険会社や銀行等から控除証明書を取得する手続き
2)申告書の提出:扶養控除等申告書や保険料控除申告書等
3)源泉徴収票の配付:スマートフォンなどを利用して配付
4)税務署、市区町村への申告:給与支払報告書等

2.年末調整の電子化メリットについて

1)会社側のメリット
ペーパーレス化により書類の保存場所を確保する必要がなくなります。
また、データにより証明書を取得出来るので、効率よく年末調整業務が出来ます。
 
2)従業員側のメリット
手書きによる書類作成をしないため、控除額の計算などは不要になります。
控除証明書等のデータは保険会社のホームページやマイナポータルと連携して一括取得することも出来ます。
翌年度以降も今回取得したデータを利用することが可能です。

3.年末調整の電子化に向けた準備

1)ソフトの選択
年末調整の電子化に対応したソフトの選択が必要です。
国税庁から提供されている年末調整ソフトを使用したり、これまで使用していた
年末調整ソフトも仕様変更により電子化に対応出来ます。
 
2)従業員への周知
事前準備が必要であるため、データ取得の方法を従業員へ周知させる必要があります。

4.クラウドサービスについて

近年、急速に普及しているクラウドサービスを活用する方法もあります。
これまでのように書類の配付・回収といった手順を省略でき、web上で年末調整務を
完結させることが出来ます。
 
DX化という言葉も浸透つつある現在、バックオフィスの省力化はどの企業にとっても
真っ先に取り組むテーマであると思います。
 
(文責:札幌事務所 横山)

※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。

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