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スタッフコラム

札幌事務所
2024.11.19|お知らせ

家庭収入どう変わる「収入の壁」

家庭収入どう変わる「収入の壁」
現代では、共働き家庭が全体の7割以上を占め、そのうち6割がパート勤務と言われています。
しかし、共働き世帯の約46%が「家計が苦しい」と感じている現状があります。

理想の収入とは?
満足度が高い収入に関するデータでは、以下のような数字が示されています。

男性:900万円台
女性:400万円台
では、働く主婦や学生にとって、どのような働き方が理想的なのでしょうか?

例えば、ある学生がアルバイトで収入を調整しながら働いていたものの、最終的にわずか数円オーバーしたことで税金を支払うことになったという実例もあります。

1.基礎控除等を103万円から178万円への引上げ” の話題に注目

最近では、国民民主党が基礎控除額を「103万円」から「178万円」に引き上げる政策を掲げています。
このような話題を踏まえつつ、「収入の壁」についておさらいしてみましょう。

2.収入の壁とは?

以下は、主な「収入の壁」のポイントです。
◆100万円の壁
内容:住民税(所得割)がかかるかどうかのライン
仕組み:「所得割」非課税限度額:45万円
     給与所得控除額:55万円
合計100万円以下の場合、住民税(所得割)は非課税。
「均等割」の基準は市区町村による。

◆103万円の壁
内容:所得税がかかるライン
影響:所得税が発生(103万円を超えた分の5%)。
→ 手取り収入は増えるため、大きな影響は少ない。
配偶者控除がなくなる。
扶養控除がなくなる(親の手取りが減少)。
学生の場合:
勤労学生控除が適用され、年収130万円以下なら所得税はかからない。

◆106万円の壁
内容:社会保険に加入するライン
条件:従業員数51名以上の企業で働く場合、社会保険料の支払いが必要(学生は除く)。

◆130万円の壁
内容:配偶者や親の社会保険の扶養から外れるライン
影響:自身で社会保険に加入し、保険料を支払う必要がある。

◆150万円の壁
内容:配偶者特別控除が減少
影響:配偶者が受けられる控除額が減る。

◆180万円の壁
内容:「130万円の壁」の60歳以上版
影響:扶養から外れ、自分で社会保険に加入。

◆201万円の壁
内容:配偶者特別控除がなくなるライン
影響:妻の年収が201万円を超えると、夫が控除を受けられなくなる。

3.働き方・生活のバランス・変化

【バランス】
子育てをしながら働く場合、収入を増やそうとしても家事の時間が減り、
結果的に外食費や家事代行費が増えてしまい、かえって収支がマイナスになるケースもあります。

【変化をいち早く知る】
2024年10月からは以下のような変化がありました。

児童手当の大幅拡充:所得制限が撤廃
支給対象が高校生まで延長
3人目以降は3万円支給
これにより、主婦の働き方が変わる可能性も考えられます。

4.おわりに・・・

「収入の壁」を意識しつつ、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。
家計管理だけでなく、ワーク・ライフ・バランスを実現させる働き方を考えてみましょう。

詳細については、厚生労働省のホームページもご参照ください。

                                                            (文責:札幌事務所 金平)

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