1.Clibor
クリップボードの履歴管理ソフトです。クリップボードの履歴管理機能はWindows標準でも備えていますが、Cliborはよりカスタマイズ性が高いソフトとなっています。
基本的なクリップボード履歴の他に、定型文やFIFOといった機能を持っています。
- 定型文
よく使う単語や文章を定型文として登録ができます。選択することでクリップボードに転送し、ペーストして利用します。筆者も自分のメールアドレスや住所等、入力機会の多い単語を登録して利用しています。
- FIFO
First In First Out の略で、テキストを連続でコピーし、コピーした順に連続でペーストすることができます。筆者個人としてはこの機能の使い勝手が良く、アプリ間の転記等、コピー&ペーストを繰り返さなければならない場面で力を発揮します。先にすべてをコピーし、順番にペーストしていくことで、画面の切り替えも最小で済むので煩わしさも減り、時短にもつながります。全体をコピーして、改行単位で分割する機能や、FIFOとは逆順になるLIFO(Last In First Out)等の機能も有しています。
2.CatMemoNote
多くの機能を備えたメモ管理ツールで、筆者も10年近く使い続けています。個人的な業務メモはこのツールで管理しています。
メモ内での計算機能や全文検索パスワード保護等、多くの機能を持っていますが、タブ構造+ツリー形式でメモ管理できるのが一番の特徴です。ただ中身はひとつひとつのテキストファイルの集合体となっておりますので、PCの引っ越しや、他ソフトへの移管も比較的簡単に行うことができます。
テキストファイルゆえ、リッチなコンテンツ管理ができませんが、自分向けのシンプルなメモ管理ツールをお探しの方にはぜひおすすめのツールです。
3.Microsoft PowerToys
最後にMicrosoftPowerToysというソフトを紹介します。こちらはMicrosoft公式のソフトで、Windowsに搭載予定だったものを詰め合わせたツール群となっていて、いずれもショートカットキーや右クリックメニューから操作して利用することが可能となっています。
ここではいくつかの機能を抜粋して紹介させていただきます。
- FancyZones
あらかじめ決めておいたレイアウトにウィンドウを配置することができる機能となります。
Windows標準機能でも画面端までウィンドウをドラッグもしくはWindowsロゴキー+左右キーで画面半分の大きさにスナップしてくれますが、そのレイアウトをもっと自由に構成することができます。
3つ、4つの資料を開きながら作業が必要な場合等に便利な機能です。
- PowerRename
ファイル名の変更、検索、置換が一括でできるシェル機能です。
正規表現が使えたり、先頭文字だけを大文字にしたりと柔軟な条件指定が可能です。
- ImageResizer
一括で画像サイズを変更できるシェル拡張機能です。
ファイルの右クリックメニューから操作可能で、あらかじめ設定したサイズリストから選択するだけで画像サイズが変更できます。
選択できるサイズは自由に変更、追加が可能です。
その他にも以下の機能を持ったツールが含まれています。
- 常に手前に表示
名前の通り、指定したウィンドウを常に前面表示させる。
- ColorPiker
マウスカーソルの位置のカラーコードを取得する。
- PowerToysRun
PC内のアプリを検索・クイック起動させる。
- KeboardManager
キーの再割り当て、独自ショートカットキーを作成する。
- ShortcutGuide
Windowsのショートカットキーとヘルプをオーバーレイ表示する。
4.まとめ
わずか3つではありますが、Windows向けのフリーソフトを紹介させていただきました。この他にもランチャーツール等、作業効率化につながるフリーソフトは無数に存在しますので、一度検索してみてはいかがでしょうか。似たようなソフトでも微妙な違いで自身に合う合わないがありますので、気になるものが見つかれば試しに使ってみるのが良いと思います。自身にピッタリはまるものが見つかれば、必ず業務効率化につながるはずです。
(文責:京都事務所 村田)
※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。
税理士変更をお考えの方はこちら