毎年10月より最低賃金が改定となりますが、令和4年10月1日より大阪府の最低賃金が1,023円となり、とうとう1千円を超えました。東京都・神奈川県に続き3番目に1千円超えとなることになります。

　今回、厚生労働省の中央最低賃金審議会が目安として示した引き上げ額が31円だったのですが、大阪府においてはその目安額と同額の引き上げ（現在の最低賃金 992円）となり、2002年以降過去最大の引き上げ幅になりました。今年は物価が急激に上昇していることから、これまでと比べて大幅な引き上げとなったようです。

この最低賃金にはすべての労働者を対象とする「地域別最低賃金」と、特定の産業について設定されている「特定最低賃金」があります。「特定最低賃金」とは、「地域別最低賃金」よりも金額水準の高い最低賃金が定められており、各都道府県によって定められている業種・最低賃金額が異なります。また、「地域別最低賃金」は10月改定（発行日は都道府県によって相違）となりますが、「特定最低賃金」は例年12月～1月頃に改定となるので注意が必要です。

大阪府最低賃金

https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/001234200.pdf

（文責：石藏）