Menu

Column

スタッフコラム

全拠点
2021.02.09|お知らせ

事業再構築に挑戦する経営者必見!事業再構築補助金とは?

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者への追加経済対策として、事業再構築補助金の公募が3月に開始される予定です。ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために、新分野展開や業態転換、事業再編などの思い切った事業再構築を支援する制度で、1兆円を超える巨大予算が組まれていることから、採択件数が多いことも期待されています。

 そこで、本稿では、中小企業の通常枠で6,000万円まで、中堅企業へ成長する卒業枠で最大1億円の補助金を受給できる注目の事業再構築補助金制度の概要を解説いたします。

1.補助対象の要件は?

 補助対象は、次の3つの要件を全て満たす事業者になります。

 

 ①申請前の直近6ヶ月間のうち、任意の3ヶ月の合計売上高が、コロナ以前の同3ヶ月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業等。
 ②事業計画を認定経営革新等支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む中小企業等。
 ③補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加、または従業員一人当たり付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加の達成。

 

 なお、中小企業の範囲については、中小企業基本法と同じです(図解1)。

2.補助額・補助率は?

 補助額と補助率は次のように分類されます(図解2)。

 また、前掲①~③の要件に加え、緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や不要不急の外出・移動の自粛等により影響を受けたことにより、令和3年1~3月のいずれかの月の売上高が対前年または前々年の同月比で30%以上減少した事業者のために、緊急事態宣言特別枠が設けられています。

3.補助対象となる経費は?

 補助対象となる経費の例としては、建物費、建物改修費、設備費、システム購入費、外注費(加工、設計等)、研修費(教育訓練費等)、技術導入費(知的財産権導入に係る経費)、広告宣伝費、販売促進費(広告作成、媒体掲載、展示会出展等)などが挙げられますが、補助対象企業の従業員の人件費や旅費は対象外となりますので、ご留意ください。

4.事業再構築とは?

 ところで、事業の再構築とは、具体的にどのような取り組みが当てはまるのでしょうか。こちらについては、経済産業省のホームページで公開されているリーフレット「中小企業等事業再構築促進事業の活用イメージ」がヒントになりそうです(図解3)。

 新型コロナウイルスの影響による事業環境の変化に対応して、オンライン販売やテイクアウト販売、サブスクリプション形式などの新たな提供方式を導入したり、自社の強みや経営資源を活かして全く別の新たな商品やサービスを手掛けたりする事例が紹介されています。

 

5.採択されるためのポイント

 補助金申請が採択されるためには、経済産業省が発表した事業再構築指針(ガイドライン)に沿った事業計画でなければなりませんので、まずはこの事業再構築指針をしっかりと読み込み、認定支援機関や金融機関と連携しながら、事業計画を策定するようにしましょう。

 また、補助金の申請にあたっては、GビズIDプライムアカウントが必要になります。アカウント発行にあたっては、通常2~3週間程度要しますので、あらかじめ取得しておきたいところです。

(文責:則貞)

※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。

税理士変更をお考えの方はこちら
メールマガジン
登録
お見積り
ご相談