蔦の絡まるチャペルで 祈りを捧げた日
夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば
懐かしい友の顔が 一人一人浮かぶ
少し年配の読者であれば、メロディーを口ずさむことができると思いますが、これは、かつてペギー葉山さんが歌った「学生時代」の歌詞です。その舞台は青山学院の青山キャンパスで、歌詞に登場するチャペルはキャンパス内の礼拝堂がモデルだといわれています。
先週末、税務会計研究学会の第36回研究大会が青山学院大学で開催されましたので、日頃は不真面目な会員ですが、今回はテーマが時宜を得たものでしたので、時間をやりくりして参加してきました。久しぶりに参加してみますと、研究発表の主役は40代の研究者達で、顔見知りの同世代の学者達は既に定年を迎えて名誉教授とやらに収まっているのですから、大学人の世界も世代交代は着実に進んでいることを実感しました。
重いカバンを抱えて 通ったあの道
秋の日の図書館の ノートとインクの匂い
枯れ葉の散る窓辺 学生時代
紹介した歌曲の歌詞はこのように続くのですが、そこには将来の夢の実現に向けてひたむきに勉学に勤しむ学生の姿が描かれています。もっとも、今はノートとインクの匂いではなく、スマホとパソコンの音かもしれませんが。それはともかく、自らの努力で夢を実現しようとする若い人たちに対して、政権に与する政治家達は一体何をしてきたのでしょうか。
政治献金を制限する代償として国民の負担で政党交付金を受領しているにもかかわらず企業献金を受け取ることに痛痒を感じない、あるいは課税されないことを奇貨として政治資金を蓄財するなどといったカネに汚い政治屋達に対する怒りが今回の選挙結果に繋がりました。「政治においては、対抗勢力が権力を奪取することによってのみ権力者の驕りが是正される」と唱えた政治学者の言葉を改めて反芻したいと思っています。