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2024.10.07|CEOコラム

AIの現在地と将来 ~CEOコラム[もっと光を]vol.243

 生成AIの進化には目を見張るものがあります。本コラムでも何度かAIに関する話題を取り上げましたが、ほんの数ヶ月前の話が今や当たり前となり、その当たり前がさらに進化しているという事実には驚く他はありません。そして、将来のAIの姿はどのようになるのかという不安と期待が入り交じった不思議な感覚にとらわれています。

 

 そもそも生成AIイコールChatGPTだと思われていたのは過去のことで、いまやChatGPTを凌駕する生成AIも少なくありません。例えば、今年6月にリリースされた「Claude 3.5 Sonnet」は、アメリカのAnthropic社が開発した大規模言語モデルですが、同社がChatGPTを開発したOpenAIの元社員が立ち上げたアメリカのスタートアップ企業であると聞けば納得です。さらに、ChatGPTの機能がテキストベースでの質疑応答や文章の生成等であるのに対して、テキストデータから音声や画像を生成するものや、中には動画を作成するものまで登場しています。

 

 ところで、OpenAIのCEOである サム・アルトマン氏が自らのウェブサイトに先月24日にアップしたコメントが話題になっています。彼は、ディープラーニングの進歩により、AIは今後さらにスケールアップし、人々の生活に大きな改善をもたらすと述べています。将来、個人がさまざまな分野の仮想専門家チームを持つことができるようになり、子供たちはあらゆる教科で個別指導を受けられるようになるとも言います。そうなれば、筆者のように個人の資産家に運用や節税のアドバイスをし、大学で教壇に立っている者など、早晩お払い箱になるというわけです(笑)

 
 さらに、彼は全ての物理法則の発見など従来は困難とされてきた課題もAIが解決すると予測しています。以前、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏が「われわれ人類は、自然現象の中で、本当に理解しているのは、たぶん1%か2%ぐらいだと思う。98%、99%は未知の状態で、いろんなことが横たわっている。いずれ必ず誰か、とんでもないものを見つけ出し、とんでもないものを発明するのではないか」と述べましたが、とんでもないものを見つけたり発明したりする誰かがAIだとしたら、これは喜ぶべきことなのでしょうか…

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