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2024.09.23|CEOコラム

こんな大学、あったかな? ~CEOコラム[もっと光を]vol.241

 仕事柄、毎朝、日経新聞に目を通しています。発行元の日本経済新聞社には日経ビジネスなどの経済雑誌を出版している日経BP社をはじめ、日経××と称するグループ関連会社がいくつか存在することを知っています。そのような折、先日、日本経済大学という大学があることを知ったのですが、聞き慣れない校名でしたし、日本経済を日経と略称すると日経大学になることから、まさか日経新聞社が大学経営に乗り出したのではあるまいし、と首を傾げました。

 

 調べてみますと、福岡に所在する第一経済大学が2007年に福岡経済大学に改称した後、わずか3年後の2010年に現校名に変更したとのことです。同一の大学でありながら、入学した時と卒業するときでは校名が異なるという事態も生じたわけですから、朝令暮改のように校名変更を繰り返すのもどうかと思いますし、そもそも新聞社と間違われるような校名が相応しいのかどうか疑問なしとしません。

 

 それはともかく、日本には800校近い大学がありますが、校名を変更する事例が増えているように思います。来月には東京医科歯科大学と東京工業大学の名前が消えて「東京科学大学」が発足しますし、来年4月には昭和大学が昭和医科大学に校名を変更します。前者から「医科」が消えて、後者に「医科」が復活するというのも何かの偶然でしょうか。あるいは、女子大学が共学化されたことによって、校名から「女子」が外れたり、窮境に陥った私立大学を自治体が救済したことから、校名に「公立」や「市立」が加えられるという事例も少なくありません。

 

 昨今、M&Aについて語られる機会が多くなりましたが、大学といえどもM&Aの例外ではありません。他の学校法人や企業のオーナーによって買収された大学が校名を変えて再出発するという事例もあります。某上場会社のオーナーが理事長になって理系学部を新設したことから、従前の京都学園大学が京都先端科学大学に改称されたことは地元では良く知られています。このようにわかりやすい校名変更はともかく、カタカナで「ノースアジア大学」と言われても全くピンときません。かつての校名が秋田経済大学であったことを知る人は少ないのではないでしょうか。

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