言うまでもなく我が国は島国なので、何処へ行っても海の景色に容易に出会うことができます。例えば、弊社の京都事務所から大阪湾までは50㎞足らず、日本海側へ北上して福井県小浜市あたりを目指しても50㎞強で海に達します。いずれも、Google MapによるPC上での直線距離の計測値ですから、実際の移動となるとその距離では無理ですが、クルマを使えば1~2時間もあれば海を見ることができます。
先日、とある雑誌を斜め読みしていると、「日本で海から一番遠い地点はどこか」というクイズが目にとまりました。常識的に考えると北海道の真ん中あたりか、ひょっとすると長野県の諏訪湖あたりかなという想像は働きましたが、答えは、長野県佐久市と群馬県南牧村との県境付近に存在するのだそうです。示されたデータによると、太平洋側の静岡県富士市田子の浦港まで114.8㎞で、日本海側の新潟県上越市直江津港までも同じく114.8㎞だそうです。
北海道の真ん中あたりとの読みは外れたわけですが、北海道で海岸線から最も遠い地点は、石狩山地にある美瑛岳の東約7kmの地点で、海からの距離は108.2kmだそうです。つまり、日本一には約6㎞負けているということになります。「北海道、でっかいどう」というキャッチフレーズのせいか、感覚的には北海道に軍配が上がるように思いましたが、地図をよく見ると、北海道も東西あるいは南北の距離はあっても、海岸線までの距離はあまりないことに改めて気付きました。
一番か二番か。かつて、「二番ではダメなんですか」という発言で物議を醸した政治家がいましたが、一番を測る物差しは一つではありませんから、絶対の一番というのは難しいように思います。さらに、二番がいなければ一番はないわけですから、その意味では一番というポジションも相対的といえます。一番か二番かよりも、より本質的なところで比較優位が問われるべきものなのかもしれません。ちなみに件の政治家が東京都知事選挙に出馬するという報道に触れて、他人様の選挙ながら少し面白くなってきたなと感じています。