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2023.06.12|CEOコラム

ホントのワルと金持ち ~CEOコラム[もっと光を]vol.174

 公認不正検査士協会という組織があります。公認会計士協会の親戚のような名称ですが、中身は全く異なり、「全世界に約9万人の会員を擁して、世界最先端の知識と実践的な問題解決策の提供を通じて、不正の防止とその早期発見に取り組めるよう支援している」とホームページで紹介されています。

 

 この公認不正検査士協会が「職業上の不正に関する国民への報告書」というレポートを公表しました。そこでは2020年1月から2021年9月までの間に調査された職業上の不正事例2,110件に対し、その手口、発見の方法、被害組織と犯行者のそれぞれの特徴、そして不正発覚後の被害組織における対応などを統計的に分析した結果が報告されています。

 

 その中の興味あるデータとして「不正の兆候」という項目があり、職業上の不正をはたらいている犯行者は不正行為に関係した一定の行動特性を示すことが多いことを分析し、ティピカルな兆候事例として「分不相応な生活」、「経済的困窮」、「業者や顧客との異常に親密な関係」を指摘しています。

 

「分不相応な生活」が兆候であることは否定しません。「あの人のお給料であのブランドは買えない」と思わせた時点で終わっている、つまり事件は発覚するのですから分かりやすい話です。しかし、ホントのワルは絶対にそのような素振りは見せません。ホントの金持ちも高級ブランドなど身につけずにユニクロを愛用しているというと信じられないかも知れませんが、質素な生活が罪を隠し、さらにカネが貯まるという当然の話なのです。

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