小職が筆を執るようになって昨年で満20年を迎えた「新・くらしの税金百科」ですが、21年目となる今年も改訂作業が順調に捗り、「2022→2023」版が間もなく書店に並びます。
https://store.skattsei.co.jp/book/products/view/1970
店頭で見かけることがありましたら、是非、手に取ってみていただければ幸いです。
この「2022→2023」版では、2022年度税制改正における「住宅ローン控除の各種要件の改正」やインボイス制度の導入など最新の情報を織り込むとともに、マンガも動物キャラクターからイケメンが登場する劇画調のものに改めました。税制改正の内容を反映することはもちろんですが、少し目先を変えて類似本によるマーケットの浸食に対抗する狙いもあります。
ところで、ここで言う類似本は、かねてから数冊が存在していることを承知しているのですが、コンセプトをそのままパクったと思われるものもあります。下記などは、その代表例と言ってもよいでしょう。
https://www.natsume.co.jp/books/14827
「図解」とは言いながら、マンガも随所に織り込まれていますから、「マンガと図解」を標榜する税金百科のコンセプトそのままですし、「知っておきたい暮らしのお金」という副題も「くらしの税金百科」を想起させるものになっています。
市場競争において、いわゆる「柳の下の二匹目のドジョウを狙う」人達がいることを否定しませんが、パクりはよくありません。類似本も編集方針等に若干でもオリジナリティがあれば、こちらが学ぶこともあるかもしれませんが、まんまのパクりではそれもありません。もっとも、そのようなことに目くじらを立てるよりも、自著のクォリティーを高める努力こそが肝要であることは分かっています。「真似るより真似られる方がいいじゃないですか」との言葉が何よりの励みになっています。