おかげさまで今年も無事に確定申告業務を滞りなく終えることができました。と言いましても実は100%完了ではなく、今日(3月18日)現在未了の業務が若干ですが残っています。何を隠そう、小職も自分自身の確定申告は未済です。今月中にはなんとか仕上げたいと思いつつ、お客様の業務を優先することに専念したため遅延しています(笑)
ご承知の通り、確定申告期限は3月15日ですが、コロナ禍、とりわけオミクロン株の猛威によって感染者が爆発的に増加する中、今年も申告期限が4月15日に延長されました。しかし、去年のように一律の期限延長ではなく、あくまでも例外としての取扱いとされています。つまり、やむを得ない場合に申告書の右肩余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」であることを記載することを条件に延長を認めるというものです。したがって、小職も確定申告書にこの記載をしなければ期限後申告の扱いとなってしまうというわけです。
ところで、期限の前日である3月14日にとんでもない事態が生じました。国税庁の電子申告システムに通信障害が発生したというのです。何しろ期限間際のトラブルで、弊社でも申告データが首尾良く送信できない状況に困惑と焦燥の声が上がりました。国税庁からは「3月14 日(月)に発生した e-Tax の接続障害については、断続的につながりづらい状態が発生しており、未だ障害原因の解明には至っておりません」とのアナウンスがありましたが、今日(3月18日)現在でも「引き続き、運用事業者とともに、原因の解明に努め、早期の復旧を図ってまいります」とのことです。
原因の解明が急がれるところですが、既にトラブル発生から5日経っても何のアナウンスもないところを見ると、実は単なる送信データの集中による容量オーバーだったのではないかと疑っています。国税庁では、税務行政の将来像として「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会」を目指すとして、スマホ申告をはじめとするオンライン化に躍起となっていますが、その意気込みとシステムの対応との間にギャップが生じたのが原因ではないでしょうか。物事を成就するためには意思と能力がなければならないと言われますが、意思が先行して能力に不足があったのではないかと怪しんでいます。