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2021.04.19|CEOコラム

確定申告期限について ~CEOコラム[もっと光を]vol.63

 先週15日の〆切間際に自分自身の確定申告書を提出しました。お客様の確定申告に関しては、本来の期限である3月15日までに9割以上が完了していましたので、延長された4月15日まで時間を要した事例はそれほど多くはなく、その意味ではコロナ禍にもかかわらず、令和2年分の確定申告業務を無事に乗り切ることができました。

 

 昨年に引き続いて延長された確定申告期限ですが、最初から延長された期限ありきで余裕のある段取りを組んでしまいますと、どうしても易き方向に流れてしまいますので、弊社では内部の〆切を原則通り3月15日に設定した上で対応にあたりました。もっとも、お客様から「4月15日に間にあえば良いでしょ」と言われて資料のお届けが遅れたりすることもありましたので、そこは少々苦慮したのですが(笑)

 

 それはともかく、わが国の確定申告期限は昔から3月15日と決まっていて、そのことに誰も疑問を抱きませんし、小職自身も40年以上にわたって実務に従事する中で毎年の恒例行事として受け止めていました。しかし、世界に目を転じますと、わが国の期限はかなり早いのです。例えば、アメリカでは4月15日、ドイツやフランスでは5月31日が申告期限とされていて余裕のある日程になっています。つまり、コロナ禍で1ヶ月延長と聞いても、「いや、他所の国では最初からそんなものですが…」と嫌みの一つも言いたくなるというわけです。

 

 ちなみに、イギリスでは課税期間が暦年ではなく、わが国の「年度」に近い毎年4月6日から翌年の4月5日までとされており、その期間に係る申告の期限が10月末まで(電子申告の場合は、翌年の1月31日まで)という仕組みになっています。紙ベースでも半年以上、ネット申告ですと10ヶ月以上も余裕があるわけですが、ここまで長いと、ついうっかり忘れてしまいそうで管理をしっかりしておかなければなりませんね。いずれにしても、各国のお国柄が税制に表れている一例と言っても良いでしょう。

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