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2021.03.29|CEOコラム

新社名で心機一転~CEOコラム[もっと光を]vol.60

 今年は、いつもより早く満開を迎えた桜に先んじられましたが、間もなく新しい年度が始まります。年度初めといえば入社式に代表されるように新たな人事や組織の改編が行われるのが恒例ですが、会社にとっての心機一転ともいえる社名の変更が行われるタイミングでもあります。

 

 4月1日には、ソニーが「ソニー株式会社」から「ソニーグループ株式会社」に社名を変えます。新たな会社は文字通りグループの本社機能に特化し、祖業であるエレクトロニクス事業を担うソニーエレクトロニクス社が新たにソニー単独の商号を継承するとのことですが、社名の変更は1958年に東京通信工業から現在のソニーになって以来の出来事です。また、一時期はコピーの代名詞でもあったゼロックスが社名から消えるのが「富士ゼロックス」です。米ゼロックス社とのブランド使用契約の解消に伴って、4月1日から社名を「富士フイルムビジネスイノベーション」に改めて再出発するとのことです。

 

 一方、1ヶ月遅れになりますが、5月1日に発足するのが三十三銀行です。こちらは社名の変更というよりも、三重銀行と第三銀行が合併してできる新銀行の名称ですが、三重の「三」と第三の「三」で三+三(さんプラスさん)を三十三(さんじゅうさん)と読み替えたものだそうです。母体行の名称をベースにしながら若干のウィットにも富んでいて、なかなか良い命名だと思います。

 

 このように社名には各社各様の由来があり、とりわけ創業者の思いや経営理念などが込められているケースも少なくありません。普段、何気なく街で見かける看板やテレビやネットのCMで馴染んでいる社名にも意外な歴史があったりしますから、社名のルーツを辿ってみるのも面白いですよ。

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