岡山市に本社を置くベネッセコーポレーション。筆者の年代には福武書店という旧社名の方が馴染みがありますが、社名変更は既に25年も前のことですから、そんな古い話に付き合ってもらえる人は、とんと少なくなりました。ちなみに、ベネッセ(Benesse)とは、ラテン語の bene (よく)と esse (生きる)を組み合わせた造語だそうです。
それはともかく、同社は妊娠から出産に関する情報誌の「たまごくらぶ」と子育てに関する情報誌の「ひよこくらぶ」を発刊しており、巷間、両者を併せて「たまひよ」と言うことを最近になって知りました。その「たまひよ」から、今年1月から9月に生まれた新生児197,940人を対象に、人気の名前や読み方、漢字など、名づけについての調査を行った結果が発表されました。それによると、男の子は「蓮」(主な読み「れん」)が3年連続、女の子は「陽葵」(主な読み「ひまり」)が5年連続で1位となったとのことです。
さて、女の子の名前ランキングの41位には「ひかり」ちゃんが登場します。ひらがな3文字というのは、読みやすさに加えて馴染みやすさや優しさなどが感じられるからか結構人気があります。例えば、「さくら」ちゃんや「あかり」ちゃん、「ひなた」ちゃん、「いろは」ちゃんなどが上位100位内にランキングされています。
実は、日本税理士会連合会の税理士検索サイトで「ひかり」と入力すると、ひかり税理士法人のほかに女性の「ひかり」さんが数人ヒットします。「ひかり」の商標権に抵触すると言いたいところですが、個人の氏名に対して商標権は及ばないとされていますので、これはやむを得ません。いずれにしても「ひかり」という名前に人気があることを嬉しく思うとともに、その名前に傷をつけるようなことがあってはならないと、改めて気を引き締めているところです。