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2020.04.20|CEOコラム

リーダーに一番向いていない人間~CEOコラム[もっと光を]vol.12

 油断とは気をゆるして必要な注意を怠ることですが、私たちはどうやら新型コロナウィルスの侵襲に対して油断し、そして自分たちのリーダーは当然にリーダーシップを持つ人間が務めていると油断していたようです。油断の語源は、油の補給を怠ったために夜中に灯火が断たれ、暗闇になったところを敵に襲われて命を落としたことから、文字通り「油断」となったといわれていますが、調べてみると「寛に(ゆたに)」の音が変化したものというのが有力なようです。つまり、「ゆったり→ゆたに→ゆだに→ゆだん」というわけです。

 私たちはクルーズ船内の感染が話題になっている頃、ニュースに流れる巨大客船の映像をゆったりと見ながら「クルーズ船なんて密室の典型で、そりゃウイルスに感染するよね」などと他人事のように軽口を叩いていました。

 しかし、あれから僅か2ヶ月も経たないうちに、新型コロナウイルスは日本全土に蔓延し、非常事態宣言が発令される中、国内感染者は1万人を超え、死者も236人になったと報じられています(4月19日現在)。まさにゆったり、のんびりしているうちにウイルスにまんまと侵襲されたのです。これを油断といわずして何というのでしょうか。

 そして、自分たちのリーダーにはリーダーシップがあるものとばかり思っていましたが、これも油断していました。一度決めたはずの条件付き30万円に対して、いややっぱり条件なしの10万円だと前言をいとも簡単に翻してしまう姿は、方針がブレて何も決められない残念なリーダの姿そのものです。「リーダーに一番向いていないのは、ブレる人間である」ことを再確認したのは筆者だけではありますまい。
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