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スタッフコラム

大津事務所
2024.03.12|経営

自社の経営状況を分析しませんか。

昨日までの当たり前が当たり前ではない。
そんな時代に突入してきているような実感があります。筆者が学生の頃はスマートフォンがようやく世に出回ったころで、それが数年で当たり前になり、今ではAIというSFの世界の代物が身近になりつつあります。
その他にも急激な円安やウクライナ戦争など、たった数年で社会が激変し、
常に最新の情報をキャッチするのも大変なように感じます。

経営という面においては、この変化に適切に対応し、活かすくらいでないと生き残りが難しくなるでしょう。
このような急激な環境の変化に適応するためにも、今一度自社のおかれた環境、リソースを把握することが不可欠です。

1.中小企業の経営環境について

 「シンギュラリティーは45年に訪れる」
こんな衝撃的な一文が2024年3月4日の日本経済新聞の記事にあったのをご覧になられたでしょうか。
シンギュラリティー(singularity)とは、技術的特異点を意味し、AIが人類の知能を凌ぐ転換点のことを指します。
記事では約15万円で購入できるコンピューターで動作するAIが人間の知能よりも強力になると触れられていました。AIによって容易に意思決定ができる時代が迫ってきているといえます。
2022年から急速に普及したChat GPT以降、AIに関するニュースを見ない日はなく、AIの発展に伴い、加速度的に社会が変化する激動の時代の入り口に立たされているといっても過言ではありません。

 もちろんAIだけでなく、昨今は地政学リスクや記憶に新しいところではコロナ禍など、社会が一転するような出来事が起き、日々目まぐるしく激変する時代になってきました。昨日まで当たり前だったことが通じない社会になってきています。
今後の経営を考えるにあたって、社会情勢の変化は決して無視できないものになっています。

また、自社に目を向けたときには、従業員の高齢化や労務問題への対応、デジタル環境の整備、後継者育成といった課題もあると思います。

 企業は限られた時間、リソースの中で、取り組む課題に取捨選択をし、優先順位をつけ、自社にとって最も取り組むべき課題に対して素早いアプローチが必要です。
そのためには、自社の内部環境、外部環境の把握が重要です。

2.分析手法の紹介(SWOT分析)

 経営分析の手法には様々なものがありますが、その中でも代表的なSWOT分析をここでは紹介いたします。
SWOT分析とは企業にとって自社の優れた強み(Strength)、劣った弱み(Weakness)と、有利な環境である機会(Opportunities)、不利な環境である脅威(Threats)を明らかにし、掛け合わせることで経営戦略を立案する手法です。

各要素を整理すると下記の図のようになります。

内部環境とは、自社の経営資源のことでその企業の持つ独自の技術やノウハウ、企業文化等、

外部環境とは、自社や自社の製品・サービスに影響を与えうる社会情勢や競合の動向等
のことです。

内部環境に対してプラスの側面を強みマイナスの側面を弱み
外部環境に対してプラスの側面を機会マイナスの側面を脅威
と定義づけ、自社と自社を取り巻く環境を整理します。

 

 このコラムでは分析の話にとどめますが、本来この手法は上述の通り経営戦略の立案のために用います。自社にとってプラスな側面、マイナスな側面を洗い出した後に、それぞれを掛け合わせる(クロスSWOT)ことで戦略立案を行います。

3.まとめ

 企業が成長するには常に新しいことを行っていかなければなりません。昨日と同じことを今日もすれば同じ結果になるのは目に見えて明らかです。ですが、残念ながら多くの中小企業は昨日と同じことを繰り返しがちです。
この状況からいち早く脱却するには今の状態を客観的に分析することが必要です。
とはいえ冒頭にも記載した通り、リソースにも時間にも限りのある中小企業にとって、すべてを網羅的に取り組むのはほぼ不可能と言えるでしょう。
何に取り組むのか、何から取り組むのかメリハリをつけることが求められます。

 弊社では数ヶ月かけてじっくりと様々な角度から経営状況、経営環境を分析する経営診断というメニューを用意しています。
上述のSWOT分析はもちろん、過去の財務状況の分析や収益性の分析など、会社様の要望と擦り合わせを行って分析し報告書を作成いたします。この診断を通じて今後の経営を考える道しるべにすることができます。

 このコラムをご覧いただき、ご興味を持たれた経営者の方はぜひ一度お問い合わせください。

 

(文責:大津事務所 中田)

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