1.メタバースとは
メタバースとは「Meta(超越)」と「Universe(宇宙)」を組み合わせた造語で、「仮想世界」のことを意味しますが、
その意味は抽象的でわかりにくいと思われることが多いです。
そこで、メタバースについてもう少し具体的に解説していきたいと思います。
2.メタバースで何ができるのか
メタバースでは現実とは別のコミュニケーションの場として様々なことができます。
ビジネスとしては、リモート会議や仮想空間での販売活動が可能となります。
エンターテインメントとしては、没入感の高いVRゲームやアバターを使ったライブやイベントを開催できるようになります。
また、仮想通貨による投資・資産運用を形成することも可能です。
3.なぜメタバースが注目されているのか
では、なぜメタバースが注目されているのでしょうか?
・VR技術の進歩で仮想空間が身近になった
まずはデジタル技術の進化が挙げられます。とくに仮想空間に没入することができるVRデバイスは誰でも簡単に利用でき、高精細な映像を映し出すことが可能となっています。
これらを活用したコンテンツが広がったことで、仮想空間を利用する心理的なハードルが下がったことも要因の一つと言えるでしょう。
・コロナ禍の新たなコミュニケーションツール
もう一つの要因にコロナ禍が挙げられます。新型コロナウイルスの蔓延は、私たちのこれまでの生活様式を変えました。
対面でのコミュニケーションや接触を避ける必要性に迫られることが増え、その代替案として活用されたのがオンラインミーティングを使ってのデジタルコミュニケーションでした。
10年以上前から携帯電話にテレビ通話の機能が搭載されていましたが、日常的に使用していた人は少なかったのではないでしょうか。
しかし、コロナ禍でオンラインでのコミュニケーションを頻繁に利用することによって、メタバースに対するイメージも変わったと言えるでしょう。
4.メタバースの課題
メタバースの今後の課題とされているのが法整備の問題です。
現行法では、仮想空間でのビジネスを想定していないため、
ユーザーにバーチャル上で何らかのアクシデントやトラブルが生じた場合、現行法では対応するのが困難です。
2021年11月には法整備を進めるための団体も発足し、法整備のために必要なルールを整理しながら、メタバースの運営に関するガイドラインの策定などを進めていくとされています。
5.まとめ
メタバースの市場規模は今後さらに拡大していくと見られており、企業にとっては大きなビジネスチャンスとなります。
特にコロナ禍が続く現状において、外出を控えている消費者にアプローチできる点は大きなメリットです。
課題とされている法整備が進められていけば、企業も個人もより安心してメタバースでのやり取りが行えるようになり、市場はさらに拡大するのではないでしょうか。
(文責:京都事務所 中島)
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