1.企業の業務改善にも用いられる整理整頓・5S活動
整理整頓は企業の生産性向上につながります。
その理由をお伝えします。
「整理整頓ができている」
ということは次の3つの効果があります。
■時間的効果■
探し物に時間を使わない、労働時間の短縮
■経済的効果■
二度買い、無駄買いをしない、買うべきものが明確になる
■精神的効果■
物事がスムーズにはこぶのでストレスが減る、同僚などとの交流が活発になる
人によってどこに効果を感じるかはさまざまですが、何かしらの効果を感じていることは確かです。
例えば、「探し物」は整理が滞ると必ず起きてくる現象ですが、整理がきちんとできていれば全く行わなくなるものです。社員が100人いる会社の場合、社員1人が1日5分の探し物をした場合、1時間当たりの平均コストが3,000円と想定すれば、1年間、約200日の労働日数でなんと1666時間も無駄になってしまうことになります。金額にして、約500万円分のロスタイムです。
2.整理整頓の手順、間違っていませんか?
整理整頓しよう!!と試みたとき、真っ先に収納グッズを買いに行ってはいないでしょうか。
整理収納には確実に実行していくべき手順があります。
手順1 整理
手順2 収納
手順3 整頓・片付け
収納の前に、整理をしましょう。
整理収納を行っていくうえで最も大切な定義をお伝えします。
整理の定義
①不必要なものを取り除くこと。
②区別すること。
収納の定義
①収納は整理の後でしか行えない。
②モノを使いやすい状態にすること。
思い込みを無くし、まずは一度実際にやってみることがとても大切です。
3.まずは、身近なご自身のデスクの引き出しから試してみましょう。~片付けの手順~
自分は整理整頓ができている。
と思っている方もまずは一度手を動かしてみてください。ご自身の机の引き出しを開けてみてください。整理の方法はさまざまあって、ほんの一部分ですがお伝えします。
①机の中のものをすべて机の中央に出す。
②ひとつづつ必ず手にとり、使っているものを右に使っていないものを左に置く。
(ここでの注意事項は、使うものではなく、使っているものです。)
③使っていないもののなかから、この先1週間で使う予定があるものを右の使っているものの山に移動する。
④左の山からあなたにとっての大切な思い出がつまったものを右に移動する(ただし、適量)
※大切な思い出の品の居場所は引き出しでなくてもよいかもしれません。モノの居場所を考えてあげましょう。
この時点で左にあるものは不必要なものです。ただし、不必要=捨てるではありません。
今は、リデュース・リユース・リサイクルの時代です。
4.たかが整理整頓、されど整理整頓。毎日継続することが重要。
弊社では、年末と、お盆前の年に2度全社をあげての大掃除があります。また、毎朝、来客スペースはもちろん、執務スペースの掃除機と雑巾がけを行っています。
毎日、床に掃除機をかけようと思うと、モノが置いてあると掃除機がかけられないし、デスクを雑巾がけしようと思うと、書類の山があっては拭けません。必然的に床に物は置かないですし、事務デスクも何も置くことがなくなりました。棚や、キャビネットの上も拭くので、全ての書類はキャビネットの中に入るしかありません。
朝一、たった5分ですが、メンバー全員で掃除をし、そこから一日の業務がはじまるのでとても気持ちが良いです。まさに整理整頓の精神的効果です。
実際、整理整頓ができておられる会社さんは業績が良いです。
たかが整理整頓、されど整理整頓で、会社全体で意識をもって行動していくことが重要ですね。(文責:滋賀事務所 田渕)
※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。
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