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2021.08.25|経営

税理士と経営コンサルタントの違いとは?上手なかかわり方も指南します!

数字の面から経営者のビジネスを支える職業として、税理士と経営コンサルタントが挙げられます。どちらも同じような職業だと思っている人や、違いがわからないと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、税理士と経営コンサルタントには違いがあります。

この記事では、税理士と経営コンサルタントにどのような違いがあるのか解説します。また、経営コンサルタントが得意な税理士の特徴についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.税理士と経営コンサルタントの違いは?

税理士と経営コンサルタントにはどのような違いがあるのでしょうか。税理士と経営コンサルタントには、携わる業務や資格の有無などさまざまな点で違いがあります。ここでは、税理士とはどのような業務を行うのか、経営コンサルタントはどのようなことができるのかなど、それぞれの特徴について解説します。

税理士

税理士は国家試験に合格した人だけが名乗れる国家資格の1つです。税のプロとして、企業の節税対策についてアドバイスしたり、企業の経理情報をもとに税務申告や納税などといった税に関する手続きを代行したりするのが、主な業務内容となります。税理士が行う業務の中でも独占業務というものがあり、具体的には以下の3つです。

・税務代理
・税務書類の作成
・税務相談

これらの業務は、税理士資格を持たない人が行うと税理士法違反となります。

経営コンサルタント

経営コンサルタントとは、企業が抱えている経営課題を解決するためのアドバイスを主に行います。税理士のように資格は必要なく、独占業務もありません。そのため、基本的には特別な資格がなくても経営コンサルタントを名乗ることができます。

ただし、経営コンサルタントの中にも資格を得て活躍している人は多くいます。詳しくは後述しますが、中小企業診断士やMBAを取得していたり、税理士免許を持っていたりするケースもあります。

経営コンサルタントは、依頼された企業の経営分析をして事業戦略やシステム構築、経営に関するさまざまなポイントに対してアドバイスをします。分野が広いため、依頼する際には得意分野や専門などを確認することが重要です。

経営コンサルティングが得意な税理士も

税理士と経営コンサルタントの使い分けに悩む場合、経営コンサルティングを得意とする税理士に依頼するのも1つの方法です。前述したように、税理士には独占業務がありますがその業務だけを行うわけではありません。

例えば、両者を別々に依頼する場合にはコストがかさみます。その点コンサルティングもできる税理士に依頼すれば、コスト削減が期待できるでしょう。さらに税理士に依頼すると、企業の財務状態や税に関して正確に把握しつつ経営全体のサポートやアドバイスを行ってくれ、中小企業診断士やMBAを取得している税理士なら、経営全般に関してさらに深い相談ができます。

中小企業診断士とは

中小企業診断士は、税理士同様に国家資格の1つです。その名のとおり中小企業の経営状況を分析し、課題をあぶり出して課題解決のアドバイスやサポートをしたり、現状を分析して成長戦略を練ったりすることなどが業務となります。

中小企業診断士は5年間の更新制となっており、2019年時点で2万7000人の診断士が登録されています。中小企業の経営サポートやアドバイスだけでなく、中小企業と金融機関、行政機関などをつないだり中小企業支援施策の活用支援をしたりといった役割もあります。

MBAとは

MBAとは「Master of Business Administration」を略した言葉で、日本語では「経営管理修士・経営学修士」とも呼ばれます。MBAは資格ではなく「学位」の1種です。大学院で経営学の修士課程を修了した人に授与されます。

MBAで身につくのは大学の経営学の分野だけではありません。以下のような実践的なスキルも身につけられます。

・事業戦略
・マーケティング
・財務や会計
・マネジメント
・ロジカルシンキングなど

このように、現場でも役立つ能力を養えるのがMBAの特徴です。

2.経営コンサルティングが得意な税理士の特徴

すべての税理士が経営コンサルティング能力を備えているわけではありません。そのため、税務関係と経営コンサルティング双方を任せたい場合、経営コンサルティングが得意な税理士を選びましょう。経営コンサルティングが得意な税理士の特徴は以下のとおりです。

・経営に関係する幅広い知識やスキルがある
・ヒアリング能力が高く、顧客との会話から企業課題を見つけられる
・マーケットの動きを読む情報処理能力(ITスキル)がある
・顧客にアドバイスなどを的確に伝えて、理解・行動してもらえるプレゼンテーション能力が高い

このようなスキルを有している税理士を探しましょう。ただし、高度なスキルを備えている税理士は多くはありません。

3.税理士とコンサルタントの違いは大きい

税理士と経営コンサルタントには大きな違いがあります。税理士には独占業務があり、資格がなければ独占業務を行うことはできません。経営コンサルタントに資格は必要ありませんが、税理士や中小企業診断士などの資格、MBAなどを持って活躍している人も多くいます。

税務と経営コンサルティング、双方依頼したいのなら経営コンサルティング能力の高い税理士を探すとよいでしょう。この記事で紹介したコンサルティングの得意な税理士の特徴を把握して、ぜひ自社にあった税理士を探してください。

※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。

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