1.ひかり税理士法人×クラウド会計の歴史
下記がfreee Advisor Day2023@大阪会場でのタイムスケジュールです。
freee社の佐々木CEOをはじめ、成果を残されているアドバイザー様の面々の中、則貞より、ひかり税理士法人として、どのようにクラウド会計に対して取り組んできたか、下記のテーマとしてお話しました。
『50年以上の歴史を有する会計事務所はなぜクラウド会計を浸透させたか?』
表題のとおり、個人事務所時代から数えると半世紀以上の歴史を有する当社ですが、まだまだクラウド会計との付き合いはまだ浅いのが実情であり、その中でもどのような取り組みを行ってきたのかを共有させて頂きました。
当初は、従来よりクラウド会計を用いているクライアント対応のための側面が強かったのですが、クラウド会計の中でも特にfreee会計については、中小企業のバックオフィス業務を大幅に改善することのできる今までにない思想のソフトであると確信を持ち、会社全体としての取り組みを強化しました。
当社でのクラウド会計推進の転換点としては主に下記2点になります。
- 導入支援パートナーへの参画
- IT導入補助金を活用したコンサルティングの展開
当初は、各担当者個人がfreeeというソフトの本質的な仕様の理解が至っていなかった部分が多くありました。
その中で、freee社からの委託を受けて取り組んだ導入支援パートナーへの参画を経て、ソフトの本質的な部分まで踏み込んでクライアントへの導入支援を行う取り組みを推進することが出来た点が1点目の転換点でした。これにより、社内にもfreeeに精通するスタッフを広めることができ、全社展開のきっかけとすることができたわけです。
外部環境の影響もひとつのきっかけでした。IT導入補助金にてクライアントへ導入のハードルを下げるきっかけとなったことでより推進し易い環境が整いました。
2.ひかりがクラウド会計と共に乗り越えてきた苦悩を”敢えて共有”
当社内でクラウド会計の文化が浸透したさらなる要因のひとつは”死の谷から草原”へをテーマに会社全体で取り組んだ姿勢が大きいのではと総括しています。
クラウド会計に限らず、新しい領域にチャレンジするには一定の負荷がかかるものです。一方で、クラウド会計の活用はその負荷を超えた時の大きな効果を発現するものといえるでしょうか。
(過去アーカイブ:会計処理にかかる時間を短縮!クラウド会計を導入されませんか?)
特にfreeeについては、既存の会計ソフトの設計思想と大きく異ったものであり、実は我々のような会計事務所職員にとっても初見では使いこなすのにハードルが高いものと考えます。
一方で、そのようなハードルに対しても、本質的に業務改善に繋がるツールと認識すること、さらにはクライアントへの価値提供が可能という共通認識を持つことでクラウド会計の文化の醸成が進んだと総括します。また、同様にクライアントへの導入についても同様、はじめは苦労を伴うものである中で、我々がサポートすることであらゆる面で改善を図ることのでき、クラウド会計の導入は目的ではなく、手段であることを常に合言葉としてきたこと。当社の精神として、下記のような意識を持ちながら業務に取り組む社風がクラウド会計への浸透できた要因であったと考えます。
- 常にクライアントが求める提案を行うこと
- 常に進化を求め続けること
- 何事も目標を掲げて取り組むこと
今後もこのような風土の醸成を意識して取り組むことで、さらなる展開に繋げていきたいです。
3.まとめ
今回はfreee Advisor Day2023大阪会場での登壇レポートを簡単にさせて頂きました。
最後に少しだけ舞台の裏側を。
同業者でもある、他事務所のアドバイザー様に向けて、当社の苦悩から成功体験まで余すことなく共有をさせてもらいました。これは、クラウド会計をきっかけとして会計業界全体が盛り上がること、ひいては中小企業の活性化に寄与するという願いを込めた登壇でした。
と、今回はクラウド会計の本筋である中身についてというよりも、当社の取り組みについて共有させて頂きました。引き続きひかり税理士法人は、今後もクラウド会計の導入支援について加速度を高めて取り組んで参ります。
本コラム掲載時において、IT導入補助金を活用することで、費用の負担軽減を実現することも可能となっております。
【参考:IT導入補助金2023公式HP】
これからも中小企業のクライアント様の業務効率化に資するサポートを進めて参りますので、ご興味ある方は、当社担当者まで是非お問い合わせください。
(文責:京都事務所 谷岡)
※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。
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