【平成29事務年度】所得税と消費税の税務調査(広島国税局)

平成30年11月29日、広島国税局管内(鳥取、島根、岡山、広島、山口)の「平成29事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について」が公表されました。

事務年度とは7月1日~翌年6月30日までを1単位とした年度をいい、毎年11月下旬~12月上旬にかけて国税庁や全国各地の国税局が前事務年度の税務調査等の状況が公表されます。

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調査等とは?

所得税及び消費税調査等とは、「実地調査」と「簡易な接触」をいいます。

「実地調査」には、高額・多額な不正計算が見込まれる事案を対象とする「特別調査・一般調査」と、特定の事項などに申告もれ等が見込まれる事案を対象とする短期的な「着眼調査」があります。いずれも調査官が納税者のもとに訪れ調査するもので、税務調査といわれて多くの方がイメージするのはこの「実地調査」ではないでしょうか。

一方「簡易な接触」とは、文書や電話による連絡や来署依頼により、申告もれ、計算誤り、適用誤りなどを是正するものです。

所得税の調査等の状況は?

広島国税局管内の平成29事務年度における所得税の調査等は、実地調査3,705件、簡易な接触32,001件の合計35,706件でした。
うち、申告もれ等があった件数は、実地調査3,024件、簡易な接触22,739件の合計25,763件。

割合にすると、実地調査の8割、簡易な接触の7割で是正が行われています。

1件当たりの申告もれが指摘された所得金額は、実地調査7,346千円、簡易な接触1,151千円。加算税を含む追徴税額は、実地調査が1,195千円、簡易な接触が58千円でした。

個人事業者の消費税の調査等の状況は?

広島国税局管内の平成29事務年度における消費税の調査等は、実地調査1,811件、簡易な接触2,203件の合計4,014件でした。
うち、申告もれ等があった件数は、実地調査1,434件、簡易な接触1,514件の合計2,948件。

所得税と同様に実地調査の8割、簡易な接触の7割で是正が行われています。

1件当たりの加算税を含む追徴税額は、実地調査が620千円、簡易な接触が150千円でした。

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申告もれが多かった個人事業の業種は?

1件あたりの申告もれ所得金額が高額であった上位10業種も毎年公表されます。

広島国税局管内の平成29事務年度における調査等では、眼科医、一般自動車整備、製図設計士、自動車小売業、建設・設備工事労務者、内装工事、よう接、貨物軽車両運送、食堂、一般貨物自動車運送が上位10業種でした。

全国でみると平成29事務年度における調査等では、キャバクラ、風俗業、不動産代理仲介、システムエンジニア、機械器具・部品修理、焼肉、冷暖房設備工事、人材派遣、バー、ダンプ運送となっています。

 

広島国税局管内の調査等の状況はこちら(各県別の状況も公表されています。)

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