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会計と監査の語源-目から鱗…~週刊ひかり vol.30

2019.10.29 経営

 前回まで連載していました「イスラエル紀行」は全5回をもって一応終了です(^_^)。さて、今回は、以前このブログで税や納税申告書の語源についてお話しした続編として、会計と監査の語源について少し蘊蓄を傾けてみます。
 会計は、英語でAccounting、あるいはAccountancyといいますが、これは「account for~」という熟語に由来します。つまり「~について説明する」の名詞形です。したがって、直訳すれば「説明すること」になります。例えば、Accountabiltyが「説明責任」と訳されることからもご理解いただけると思いますが、では会計はいったい何を説明するというのでしょうか。それは、会社や団体などの経営の実態を説明するものに他なりません。敢えて意訳をすれば「会計は経営の実態について語りかける言葉」というわけです。
 これに対して、監査はAuditといいますが、みなさんはこのAuditに近い言葉を日常的に使っておられることにお気付きでしょうか。そうです、Audioです。つまり、AuditはAudioの親戚であり、「聞く(聴く)」ことを意味しています。会計が語りかける言葉をしっかり聞き取ることがAuditなのです。したがって、これも意訳すると「会計が語る経営の実態に耳を傾け、その是非を判断する」ことが監査というわけです。人の話しをよく聞いた上で物事について判断するという日常生活の中でも自然に行われていることが、実は監査業務の本質に他ならないといってもよいでしょう。
 このように言葉の語源を辿ると、思わぬ由来に目から鱗が落ちることがあります。ちなみに、この「目から鱗が落ちる」という故事ことわざも、実は聖書に由来するものであることはあまり知られていません。「… 主イエスは、あなたが再び見えるようになるために(中略)、わたしをここにおつかわしになったのです。するとたちどころに、サウロの目から鱗のようなものが落ちて、元どおり見えるようになった(新約聖書「使徒行伝」第9章)」う~ん、このように身近なところに聖書の言葉が活きているというのも目から鱗ですね。

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